ブラック企業との出会い
私が日本で最初に就職した会社は最悪とは言わないまでもかなり酷い環境でした。ブラック会社という名称が世の中に広まるまでまだ何年も先の頃の時代です。
今のようにネットで検索してブラックかどうかを調べることができていたらきっとその会社には行かなかったと思います。
夜の12時頃に帰宅することが多い毎日で、夕方の5時になるとみんな「さあ、これから本格的に仕事だ」などと冗談を言っていました。
幸い徹夜をすることはあまりありませんでしたが、終電やそれに近い電車に乗る度に疲れきった中年のサラリーマンが寝ているのを見ると自分の将来を見ているようでいつも憂鬱な気分でした。
海外の人達も同じ苦労をしているの?
そんな生活をしていた時にいつも思い出したのは、学生の時に海外旅行で行ったニュージーランドで会った人たちの大らかな生活でした。
行く先々で会ったニュージーランド や国外からの旅行者と拙い英語で話をすると1ヶ月から数ヶ月の休みを取ってキャンプをしながら旅行をしていたりする人がたくさん居たりして、その頃の私の常識では考えられないことで、そんな休みを取ってなぜ会社をクビにならないのか不思議でなりませんでした。
私がもしこの旅行をしていなければ恐らく日本の生活や社会が全てで、日本の外のことなど考えもしなかったと思います。
考えたとしても日本の外の会社も同じだと考えていたのではないかと思います。つまり、社会人になったら残業や休日出勤は当たり前でそれはどこも常識だと思っていただろうということです。
1年半でブラック企業とさようなら
最初の会社にほとほと嫌気が差していた私は半分喧嘩別れのような感じで大量に残った有給も消化させえてもらえず(そもそも有給などほとんど取らせてもらえませんでしたが)退職して、ニュージーランドに1年間行ってみることにしました。
観光旅行ではその国の良い所ばかり見るので良い思い出ばかりが残ることが多いと思いますが、1年間住んでみれば全てではないにしても色々悪い面も見えてくると思ったわけです。
続きは次回で↓
>>ブラック企業入社からオーストラリアに移住するまでの記録(続き1)~そしてニュージーランドへ